少し、いつもと話題を変えて、年末読んだ「GIGAZINE 未来への暴言」について。

私も日々チェックしている、ニュースサイト「GIGAZINE」の編集長の山崎恵人さんの本です。「GIGAZINE」と言えば、社員の退職、熱い社員募集広告なんかが話題になりましたが、考え方の近さを感じており、気になっていました。

内容については、日々ネットの世界を見続けて来た方が、更にその先をリアルに考察したといった、決して暴言ではなく、現実味のある内容になっています。その点、実質、ネットIT系以外の人への「まとめ本」になってしまった、「フリー(クリス・アンダーソン)」とは一線を画します。

今の時代がどんな方向に行くのか?ソフトウェア開発者、デザイナ、ミュージシャン、アーティストが食って行く道はあるのか?時代に合わせて、自分の子供に何を教育していったら良いのか?この本には、それらのヒントがあるかも知れません。

layer01:「Knowledge Is Our Power」知識は我らの力なり
layer02:専門バカvsオタクの構図「専門バカになるな、オタクになれ」
layer03:「理性・知性・感性」のバランス
layer04:インターネットは「悪魔の道具」か「天使の羽根」か
layer05:YouTubeのみが真の「破壊的ビジネスモデル」
layer06:「個人の力の最大化」=「インターネット」
layer07:「フリー」のその先、無料戦略の次
layer08:ファンがパトロンになる「パトロンモデル」成立への道
layer09:しかるべき場所にしかるべき人を、職業選択の最適化
layer10:入試の時にパソコン持ち込み可・インターネット可であれば大学の教授はどういう問題を作るのか?
layer11:「文明社会でのサバイバル」を教えるのが学校
layer12:好きなことをしてメシを食う時代の到来
layer13:10人中9人に嫌われてもいいから残りの1人に興味を持ってもらう
layer14:著作権という概念の崩壊、ファイル共有ソフトは最終局面に
layer15:量から質が生まれる、大量にならなければ高品質にはならない
layer16:超少額決済システムを握ったところが最終的な勝利者に
layer17:インターネットの規則を考えるというのは世界の規則、世界のルールを考えるのと同じ
layer18:みんなのルールを決めるのは「政治家」ではなく「サイレントガーディアン」に
layer19:旧世代と新世代のかつて無いレベルの「激突」
layer20:インターネット上に出現する国家のカタチ、領域・人民・権力
layer21:結論:「無料であるものに対価を払う」という時代

出来れば、紙媒体でなく、最初から電子媒体で読みたかったです。
来年位には、新刊も電子媒体で読むのが当たり前になっているかもしれませんね。

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takahashi